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肩甲挙筋ほぐしと肩甲骨はがしのコツ|首こり・肩こり改善するセラピスト向け指圧マッサージ施術法

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首こり・肩こりに悩むお客さんに、もう一歩深く結果を出したいセラピストへ。
この記事では「肩甲挙筋ほぐしと肩甲骨はがしのコツ|首こり・肩こり改善するセラピスト向け指圧マッサージ施術法」と題して、解剖学的な理解から実践的な拇指圧テクニックまでを体系的にまとめます。

肩甲挙筋の走行と役割、硬くなったときの姿勢変化、肩甲骨の可動域低下によるコリの特徴を整理しながら、拇指を使った正しい押すポイントと圧の方向、体重圧のかけ方を具体的に解説。


さらに、肩甲骨はがしの施術ポジションや可動域を広げるコツ、うつ伏せ・横向き・仰向けでの組み立て方、施術後のチェックポイントまで、現場でそのまま使える視点をお伝えします。

肩甲挙筋・肩甲骨はがし施術で首こり・肩こりを改善する指圧マッサージ施術法の全体像

肩甲挙筋ほぐし・肩甲骨はがしのコツをつかむと、首こり・肩こり改善率がずいぶんと高まります。
お客さんの多くは「首が重い」「肩が凝りすぎてつらい」と訴えますが、その裏側には肩甲挙筋の硬結と肩甲骨の可動域低下が隠れていることが多いからです。

この章では、解剖学をかみくだきながら、セラピスト向けに指圧マッサージ施術を整理していきます。

肩甲挙筋の走行と役割

肩甲挙筋は、首の骨(頚椎:C1〜C4の横突起)から肩甲骨の内側上部(上角と内側縁の上部)に向かって、斜め下へ走っている細長い筋肉です。


役割としては、肩甲骨を持ち上げる(挙上)ことと、肩甲骨を少し内側・下に回す動き(下方回旋)を助けています。

首をすくめるような姿勢をすると、肩甲挙筋がぎゅっと短くなって働きます。
反対に、肩甲骨を下げて胸を開くと、この筋が伸ばされる状態になるんです。
首の横〜後ろのこり感や、肩甲骨の内側の痛だるさに関わりやすいので、首こり・肩こり改善には外せないポイントになってきます。

肩甲挙筋が硬くなると見られる姿勢の変化

肩甲挙筋が硬くなると、肩をすくめた姿勢になりやすくなります。
肩甲骨が常に少し上に引き上げられ、首は短く詰まったように見えます
その結果、首の後ろの筋肉や僧帽筋上部にも負担が連鎖して、首こり・肩こりが慢性化しやすくなるんです。

お客さんを観察するときのポイントをまとめると、こんな変化が出やすいです。

  • 肩が耳に近づいた「いかり肩」のような姿勢になっている
  • 首が前に出て、あごが少し上がり気味になっている
  • 首を横に倒したり回したりするときに動きが小さい、または痛みを訴える
  • 肩甲骨の上内側(内側上角)付近を押すと強い圧痛が出る

これらがそろっているときは、肩甲挙筋ほぐしを重点的に入れていきましょう。

肩甲骨の可動域がなくなると見られる姿勢の変化

肩甲骨の可動域が落ちてくると、背中全体が「板」のように固まった印象になってきます。
肩甲骨はがしがうまくできないタイプのお客さんは、肩甲挙筋だけでなく、菱形筋や僧帽筋、肩甲下筋なども一緒に固まっていることが多いです。

姿勢としては、肩が前に巻き込み、肩甲骨が外側へ広がって背中が丸くなりがちです。
さらに腕を挙げるときに、肩甲骨がスムーズに動かないので、肩関節だけに負担がかかり、四十肩・五十肩のような動かしづらさにつながることもあります。

観察ポイントよく見られる状態
腕を前から挙げる途中で引っかかる・肩がすくむ・痛みが出る
肩甲骨の動き内側縁がほとんど浮かず、セラピストがつまみにくい
姿勢全体猫背・巻き肩で、首も前に突き出しやすい

肩甲挙筋がほぐれたかどうかをみるチェックポイント

施術中や施術後に、「本当に肩甲挙筋がほぐれたかな?」と不安になった場合、チェックポイントを、押さえておくといいです。

次のような変化を確認してみてください。

  • 首を同側に倒したときの、つっぱり感や痛みが軽くなっている
  • 肩をすくめる動作で、「重さ」が減った感じがあるかを聞いてみる
  • 肩甲骨の上内側角を拇指で押したときの圧痛が弱くなっている
  • 触ったときに、筋が柔らかく平らな感触になっている

肩甲骨はがし施術の効果を見る姿勢チェックポイント

肩甲骨はがしがうまくできると、背中の軽さだけでなく、姿勢の印象も変わってきます。
効果を客観的に見るために、施術前後で簡単な姿勢チェックをしておくと、自分の施術の手応えもつかみやすくなります。

チェック項目施術前によく見られる状態うまくいった時の変化
肩の高さ左右差が大きい・片側だけ持ち上がっている左右差が小さくなり、肩が自然な位置に下がる
肩甲骨の位置外側に広がり、内側縁が触りづらい内側縁がはっきり触れ、背骨寄りに戻る
猫背の程度背中が丸く、胸が閉じている胸が開き、背中の丸みが軽くなる

肩甲挙筋の硬結由来の肩こりの特徴

肩甲挙筋の硬結がメインで起きている肩こりは、首の付け根から肩甲骨の上内側にかけて、鋭いような、ピンポイントのこり感が出やすいです。
とくに「首の根元がいつも痛い」「上を向くとつっぱる」という訴えが多くなります。

特徴を整理すると、次のようなパターンが見えやすくなります。

  • 同じ側の首の後ろ〜肩甲骨内側上部に、筋状のゴリゴリを触れる
  • 長時間のスマホ・デスクワーク後に症状が強くなる
  • 首を反対側に倒すと、痛みやつっぱりが増す
  • 肩甲挙筋への拇指圧で、「そこそこ!」という反応が出やすい

肩甲骨の可動域低下由来の肩こりの特徴

肩甲骨の可動域低下が中心の肩こりは、「肩全体が重い」「背中まで張ってつらい」という、面で広がるような不快感になりやすいです。
肩甲挙筋だけでなく、菱形筋・僧帽筋・棘下筋などをまとめて巻き込んでいることが多い状態です。

お客さんの訴えや触診で、次のような特徴がそろっていないか見てみてください。

特徴具体的なサイン
動かすとつらい腕を横や前に挙げると、肩・背中に重さや痛みが広がる
面でのこり肩甲骨の内側〜外側まで、広い範囲で張っている
可動域低下肩甲骨が指でつまみにくく、「背中一枚板」のように硬い
猫背傾向巻き肩・頭部前方位で、姿勢が崩れがち

このタイプには、肩甲挙筋ほぐし単独では足りないことが多いので、肩甲骨はがし施術で可動域を広げながら、広範囲に指圧マッサージを組み合わせていくイメージです。

肩甲挙筋をほぐすための触診と指圧の基本ステップ

ここでは、安全かつ効果的に行うための、触診と拇指圧を整理していきます。
肩甲挙筋は細く深めの筋肉なので、「どこを」「どの向きに」「どれくらいの体重圧で」押すのか?
一つひとつ確認していきましょう。

肩甲挙筋指圧の正しい押すポイント

肩甲挙筋を拇指圧でとらえるときは、首の横だけを狙うより、肩甲骨の内側上角付近がコツ。
うつ伏せで、肩甲骨の内側上端を指でなぞりながら、盛り上がったところを見つけていきます。

目安として、次のポイントを順番に触ってみると見つけやすくなります。

  • 肩甲骨の上角(内側の一番上の角)をまず触る
  • そこから少し首寄り・頭側に向かって、やや斜め上方向へ指を滑らせる
  • 硬くなっているところ(肩甲骨上角)が肩甲挙筋の触れやすい部位
  • 首側では、頚椎横のやや外側〜斜め下に向かうラインとして感じられる

肩甲挙筋がほぐれる圧の方向

肩甲挙筋は、首の骨から肩甲骨の上角へ斜めに走っているので、その走行に沿った圧の方向です。
ただ真下に押しつぶすのではなく、「首から肩甲骨へ向かうラインに対して、少し斜め内側・下向き」に圧を入れる感覚がポイントです。

部位拇指圧の基本方向意識するとよいイメージ
肩甲骨上角付近やや頭側から足側へ向けて、斜め内側に押し込む肩甲骨の裏側に向けて、筋を押し流すイメージ
頚椎寄りの部位やや外側から内側・下方へ向けて圧をかける首の骨に近づけるように、筋を寄せるイメージ

肩甲挙筋がほぐれる体重圧の施術姿勢


肩甲挙筋への拇指圧は、腕の力ではなく「体重圧」を使えるポジションを作っておくと、手も疲れにくいです。

うつ伏せでの基本的な姿勢のコツをいくつか挙げておきます。

  • 自分の膝をベッドに近づけ、腰を落として、体の中心線とお客さんの肩甲骨が近づく位置に立つ
  • 肘を軽く曲げて、体幹を前に倒すことで圧を乗せる
  • 拇指は腹で支えるようにして、反対の手で拇指の根元を軽くサポートする

肩甲骨はがし施術で可動域を広げるテクニック

肩甲骨はがしは、単に強く引きはがすテクニックではなく、「固まった筋膜の滑りを取り戻し、肩甲骨に本来の動きを思い出してもらう」ための優しいアプローチ法だと理解しましょう。
首こり・肩こり改善だけでなく、姿勢の変化にもつながっていく大切なパートになります。

ここでは、施術ポジション・基本のやりかた・可動域拡大のコツの順に整理していきます。

肩甲骨はがしの施術ポジション

肩甲骨はがしをスムーズに行うには、お客さんとセラピストの位置関係を決めておくこと。
うつ伏せだけでなく、横向きや仰向けでも使えますが、まずは一番コントロールしやすい「うつ伏せでの基本ポジション」から押さえておくと安心です。

お客さんセラピストポイント
うつ伏せで、肩の下に薄めのタオルや枕を入れ、力が抜ける高さに調整お客さんの肩の横〜やや頭側に立つか座る肩甲骨の内側縁に自分の体の正面が向くように位置を調整
腕は体側に沿わせるか、少し後ろに引き気味に置く膝を曲げて重心を低くし、体重圧を使える姿勢を作る自分の背中・腰が反りすぎないように注意

最初は、「自分の胸が肩甲骨の真上にくる」くらいのイメージで立ち位置を決めると、腕だけに頼らない楽なポジションがつかみやすいです。

肩甲骨はがしの基本のやりかた

肩甲骨はがしの基本は、「内側縁を見つける → 皮膚と筋を優しく寄せる → 少しずつ持ち上げて動かす」という流れ。
一気に剥がそうとせず、小さな動きで行うと、安全で痛みも少ない施術になります。

具体的なステップを、並べてみます。

  • 肩甲骨の内側縁を、拇指や指先でなぞり、輪郭をしっかり確認する
  • 内側縁のすぐ内側の皮膚〜筋を、背骨側から肩甲骨側へ向けて軽く寄せる
  • 寄せた組織を、内側縁に少しだけ浮かせる
  • 浮いた状態で、上・下・外側・内側へ、小さくゆらすように動かす

最初は数ミリ動けば十分です。
「動いた」という成功体験を積み重ねていくとコツが分かってきます。

肩甲骨はがしで可動域拡大のコツ

肩甲骨はがしで可動域を広げるには、「肩甲骨だけ」を無理に動かそうとしないことです。
実際には、肩甲挙筋・菱形筋・僧帽筋・広背筋など、周りの筋の緊張を一緒にゆるめながら、肩甲骨に自由さを取り戻していきます。

可動域を広げるときに意識しておくと役立つコツを、いくつか挙げておきます。

  • いきなり最大可動域を狙わず、「気持ちいい〜痛気持ちいい」範囲で止める
  • 肩甲骨を動かす前に、肩甲挙筋や僧帽筋上部を緩める
  • 動かす方向は、上下だけでなく、「円を描く」イメージで行う
  • お客さんに「痛みの手前で教えてください」と声をかけ、コミュニケーションをとりながら進める

肩甲挙筋と肩甲骨はがしで首こりと肩こりを同時に軽くする実践的な施術の組み立て方

ここからは、肩甲挙筋ほぐしと肩甲骨はがしをどう組み合わせて、首こり・肩こり改善につなげていくかを、実際の流れとしてまとめていきます。

うつ伏せ・横向き・仰向けそれぞれのポジションで、拇指圧をどう活かすかも含めてお伝えしますので、自分の得意なスタイルに合わせてアレンジしてみてください。

うつ伏せでの施術手順と時間配分

うつ伏せは、肩甲挙筋ほぐしと肩甲骨はがしをセットで行いやすい、基本のポジションです。
全体を30〜40分くらいと想定したときの、一つの目安の流れと時間配分を整理してみます。

ステップ目安時間内容
①全体のウォーミングアップ5〜7分背中全体・僧帽筋をゆるめる
②肩甲挙筋ほぐし(両側)10〜15分肩甲骨上角〜頚椎寄りを拇指圧で指圧マッサージ
③肩甲骨はがし(片側ずつ)10〜15分内側縁の確認→軽い挙上・内転・外転の動きをつける
④仕上げの肩〜首の調整5〜7分僧帽筋上部・後頚部を拇指圧とストレッチで整える

もちろん、配分は前後して大丈夫なです。
「硬い側に少し時間を多めに」「敏感な方には浅めの圧で回数を増やす」など、微調整してあげましょう。

横向きと仰向けでの応用アプローチ

横向きと仰向けのポジションを使えるようになると、うつ伏せでは取りきれなかった深部の緊張や、デコルテ側からの首こり・肩こり改善もできるようになります。
同じ肩甲挙筋ほぐしと肩甲骨はがしでも、体勢が変わるだけで圧の方向が変わるので、一段と筋肉や関節が柔らかくなりやすいです。

横向き・仰向けでの応用のポイントを、まとめると次のようになります。

  • 横向き:下側の肩甲骨を、上から包み込むように支えながら、内側縁〜外側縁まで広く動かせる
  • 横向き:上側の肩〜首に対して、重力を利用した拇指圧とストレッチを組み合わせやすい
  • 仰向け:鎖骨上・胸鎖乳突筋の緊張をゆるめることで、肩甲挙筋への負担を減らせる
  • 仰向け:お客さんのリラックス度が上がりやすく、仕上げの調整に向いている

うつ伏せである程度筋肉や関節がゆるんだあとに、横向きや仰向けで「仕上げ」をするイメージで組み立てると、首こり・肩こり改善の体感が一段と安定してきますよ。

施術が上手く行ったかどうかを確認するチェックポイント

施術の最後に、「今日はちゃんと結果を出せたかな」と不安になることもありますよね?
そんなとき、主観だけでなく、いくつかの客観的なチェックポイントを持っておくといいです。

チェック項目見る・聞くポイント
自覚症状「最初と比べて首・肩の重さはどうですか?」と聞き、変化を確認する
可動域首の左右回旋・側屈、肩の挙上を軽く動かしてもらい、動きやすさを一緒に確認
触診肩甲挙筋・肩甲骨内側縁の硬さや圧痛がどれくらい減っているかを再チェック
姿勢肩の高さ・猫背の程度が、施術前より自然になっているかを観察

セラピストが結果を出し続けるための肩甲挙筋・肩甲骨への指圧マッサージ実践ポイントの整理

肩甲挙筋ほぐしと肩甲骨はがしのコツは、少しずつ「自分の型」に育てていくもの。
そのためには、今日お伝えした解剖のイメージ・拇指圧の方向・体重圧の使い方・姿勢チェックを、毎回の施術で少しずつ確認していくことが大切になってきます。

施術に自信が持てないときこそ、この基本に立ち返ってみてください。
肩甲挙筋と肩甲骨はがしへが安定してくると、首こり・肩こり改善する指圧マッサージ施術が得意になってきます。

本記事では、「肩甲挙筋をほぐし・肩甲骨はがしで首こりや肩こりを改善する指圧マッサージ施術法の全体像」を通して、解剖理解から実践までを整理しました。

肩甲挙筋の走行と役割、肩甲挙筋が硬くなると見られる姿勢の変化、肩甲骨の可動域がなくなると見られる姿勢の変化を押さえることで、肩甲挙筋の硬結由来の肩こりの特徴と、肩甲骨の可動域低下由来の肩こりの特徴を見極められます。

触診と指圧の基本ステップでは、肩甲挙筋指圧の正しい押すポイント、肩甲挙筋がほぐれる圧の方向、肩甲挙筋がほぐれる体重圧の施術姿勢を解説しました。

肩甲骨はがしの施術ポジション、肩甲骨はがしの基本のやりかた、肩甲骨はがしで可動域拡大のコツを踏まえ、うつ伏せでの施術手順と時間配分、横向きと仰向けでの応用アプローチを組み立てれば、首こりと肩こりを同時に軽くできます。

最後に、肩甲挙筋がほぐれたかどうかをみるチェックポイントと肩甲骨はがし施術の効果を見る姿勢チェックポイントを活用し、セラピストが結果を出し続けるための肩甲挙筋と肩甲骨への指圧マッサージ実践ポイントの整理に役立ててください。

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