セラピスト必須の後頭骨まわりのほぐし方|首こり・頭痛・眼精疲労を改善する指圧マッサージ施術法
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慢性的な首こりや頭痛、眼精疲労でつらそうなお客さんは多いのに、「どこを、どうほぐせばいいか自信がない」と感じていませんか。
後頭骨まわりのほぐし方を身につければ、短時間でも体感の大きい変化を提供できます。
本記事では、後頭骨まわりの基本解剖から、首こりや頭痛のタイプ分類、眼精疲労の関連部位、指圧マッサージの適応と禁忌までを整理。
さらに、拇指・拇指圧を中心にした触診のコツと、具体的な施術シークエンス、セルフケア指導のポイントまで、現場でそのまま使える形で解説していきます。
後頭骨まわりのほぐし方・首こりや頭痛や眼精疲労を改善する指圧マッサージ施術法の全体像
後頭骨まわりのほぐし方は、首の付け根から頭の後ろにかけての小さな筋肉をほぐし、神経系を整えていくという考え方。
拇指圧を使い、深部の緊張をほどいていくことで、全身のリラックスにもつながっていく部位なんです。
ここでは、解剖学が苦手なセラピストさんでもイメージしやすいように、骨と筋肉の位置関係や、首こり・頭痛・眼精疲労との関連を、施術の流れと結びつけて整理していきましょう。
後頭骨まわりの基本解剖
後頭骨は、頭のいちばん後ろで首(頸椎)とつながる大きな骨のこと。
その後頭骨の下側の縁「外後頭隆起〜後頭顆」のあたりに、後頭下筋群(大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋)が付着しています。

この小さな筋肉たちが、頭を軽くうなずかせたり、左右にわずかに回旋させたりと、細かい動きをコントロールしているんです。
さらに、このエリアのすぐ近くには後頭神経や椎骨動脈が走行していて、首こりや頭痛、眼精疲労とも密接に関係してきます。
解剖学用語はむずかしく感じるかもしれませんが、「後頭骨のふちに、小さな筋肉と神経がぎゅっと集まっている場所」とイメージできれば十分です。
首こりの原因の整理
首こりは、単に筋肉が疲れているだけでなく、姿勢や呼吸、お客さんのストレス状態など、いくつかの要素が重なって起きていることが多いです。
とくに、スマホやパソコンで頭が前に出る姿勢が続くと、後頭骨まわりの筋肉がずっと引き伸ばされ、同時にがんばって支え続けることで過緊張になっていきます。
また、浅い呼吸や食いしばり、噛みしめのクセがある方は、後頭骨だけでなく側頭筋や咬筋の緊張も強くなりやすい。
頭痛のタイプの見分け方
頭痛といっても、すべてが指圧マッサージの適応ではないです。
セラピストさんにとって大切なのは、「危険な頭痛」を見抜きつつ、「筋緊張型頭痛」のように後頭骨まわりの施術が役立つタイプを見分けることです。
特徴を整理すると、施術前のヒアリングがぐっとやりやすくなります。
| 頭痛のタイプ | 主な特徴 | セラピスト対応の目安 |
|---|---|---|
| 筋緊張型頭痛 | 両側性の締めつけ感、首こり・肩こりを伴いやすい | 後頭骨まわりの拇指圧が有効になりやすい |
| 片頭痛 | ズキズキ脈打つ痛み、光・音がつらい、吐き気を伴うことも | 強いときは施術を避け、医療機関受診をうながす |
| 群発頭痛 | 片眼の奥の激しい痛み、一定期間に集中して出る | 禁忌、直ちに医療機関へ誘導する |
| 危険な頭痛 | 突然の激痛、今までにない痛み、しびれやろれつ障害を伴う | 施術せず救急受診をすすめる |
眼精疲労の関連部位
眼精疲労は、目そのものだけでなく、その周囲とつながる筋肉や神経まで広く影響しているんです。
目の周りだと眼輪筋、眉のあたりだと前頭筋、こめかみには側頭筋、そしてその緊張が後頭骨まわりの後頭下筋群まで波及しやすいんです。
とくに、長時間のPC作業のお客さんは、ピント調節を司る毛様体筋という目の構造の中にあるところからの疲労から自律神経バランスが乱れ、首こりや頭痛を同時に訴えるケースが多くなります。
後頭骨まわりへの拇指圧は、これらの関連部位の負担を間接的に軽くし、眼精疲労の改善にもつながっていくアプローチになるんですね。
指圧マッサージの適応
後頭骨まわりの指圧マッサージが適しているのは、主に「筋肉の緊張がベースとなっている不調」のとき。
とくに、首こりを日常的に感じている方、デスクワークやスマホ時間が長い方、軽い緊張型頭痛や眼精疲労を繰り返すお客さんには、後頭骨まわりのほぐしがとても役立ちます。
こんなケースに向いている、という目安を整理してみます。
- 首の付け根〜後頭部が「重い」「だるい」と感じている
- 両側性の頭痛で、肩こり・首こりも同時にある
- 眼精疲労が強く、後頭部まで突っ張るような感覚がある
- 姿勢不良(猫背・頭が前に出ている)を自覚している
- 慢性的なストレスで、常に力が抜けにくいと感じている
施術前の確認ポイント
後頭骨まわりへの拇指圧は、繊細なエリアへのアプローチなので、施術前の確認を行いましょう。
まず、「今感じているつらさ」がどこからどこまでなのか?
次に、頭痛の有無とそのタイプ、視界の異常(かすみ・二重に見える・まぶしさが強い)、めまい感や吐き気などを聞き取り、危険なサインがないかをチェックします。
さらに、「どんな姿勢のときに楽で、どんな姿勢のときにつらいか」を確認しておきましょう。
禁忌と注意すべきケース
後頭骨まわりは、血管や神経が密集する部位なので、すべての方に同じように指圧マッサージしてよいわけではないんですね。
とくに、急性期の外傷、強い頭痛、めまい、しびれを伴う症状などがある場合は、施術を中止して医療機関でのチェックを優先してもらう必要があります。
また、高血圧がコントロールされていない方や、抗凝固薬を服用中のお客さんには、強い拇指圧は避け本当に軽いタッチでお願いします。
さらに、頸椎ヘルニアやリウマチなど、首の構造に影響する疾患がある方は、主治医の許可を前提に、可動域を無理に広げないよう細心の注意が必要です。
後頭骨まわりの触診でコリを正確に見つける評価ステップ
後頭骨まわりの指圧マッサージを効果的に行うには、まず「どこが本当に硬くなっているのか」を見つける触診が大切。
闇雲に拇指で押すのではなく、後頭下筋群の筋腹や筋の走行をイメージしながら触り分けていくと、しっかり圧がポイントに届く施術になっていきます。
姿勢とアライメント確認
触診に入る前に、まずはお客さんの全体の姿勢とアライメントを確認しておきましょう。
立位や座位で、耳たぶ・肩峰・大転子が一直線に近いか、頭が前に出ていないか、胸が落ちていないかなどを、やさしく観察していきます。

頭が前方にシフトしている場合、後頭骨まわりの筋肉は常に引き伸ばされながら働いているので、コリやすく、押されると強い圧痛が出やすい状態です。
この段階で姿勢のクセを把握しておいてください。
後頭下筋群の触り分け
後頭下筋群はとても小さくて深いところにある筋肉ですが、大まかな位置が分かれば、触り分けはそこまで難しくないです。
まず、お客さんを仰向けにして、後頭骨のふち(後頭骨下縁)を拇指でなぞり、「骨から少し下」にある柔らかい組織を探します。
そこから、左右に軽くずらしながら、筋腹の厚みや硬さの違いを確かめていきます。
後頭下筋群の触診ポイントを簡単に整理すると、こんな感じになります。
- 大後頭直筋:後頭骨中央〜頸椎2番につく、まっすぐ縦方向の筋
- 小後頭直筋:大後頭直筋のやや内側・小さめの筋腹
- 上頭斜筋:後頭骨から頸椎1番へ、やや斜め外側へ走る筋
- 下頭斜筋:頸椎1番〜2番をつなぎ、やや斜め方向に走る筋
痛みと圧痛の評価
コリを正確に見つけるには、「お客さんが感じる痛み」と「セラピストが触れて感じる硬さ」をすり合わせていくことです。
触診では、まず軽い接触から始め、ゆっくりと圧を深めていきながら、「ここはいかがですか」「ここはさっきより楽ですか」と、感覚を言葉にしましょう。
同じ力で押しても「響く場所」と「ただ痛いだけの場所」が出てくるので、首こりや緊張型頭痛とつながる“トリガーポイント”候補を見つけやすくなります。
| 評価項目 | 観察・質問のポイント | 施術への活かし方 |
|---|---|---|
| 圧痛 | 軽い圧で「イタ気持ちいい」か「鋭く痛い」か | イタ気持ちいい部位を中心に拇指圧を調整する |
| 放散痛 | 押した部位から別の場所へ痛みが広がるか | 頭痛や眼精疲労との関連部位として重点的にケア |
| 筋の硬さ | 左右差、ロープ状の硬結の有無 | 硬さの強い側を少し時間をかけてほぐす |
| 防御反応 | 体がこわばる、力が入る様子があるか | 圧が強すぎるサインとしてすぐに圧を緩める |
首こりを軽減する後頭骨まわりの指圧マッサージ手順
首こりをやわらげるための後頭骨まわりの指圧マッサージでは、「安全なポジショニング」「圧の方向と深さ」「施術の順番」を整理しておくと、自信を持って施術しやすくなるんですね。
ここでは、拇指を中心に使いながらも、圧はしっかり目で。
基本ポジショニング
ポジショニングは、施術の質を大きく左右します。
お客さんは仰向けになってもらい、後頭骨がセラピストの手に乗りやすい高さに調整します。
セラピストはお客さんの頭側に座り、両手で後頭部を包み込むように支えます。
拇指が後頭骨のふちに自然に届く位置で、椅子の高さも合わせておくとよいです。
この段階で、お客さんに「首の力を抜いてくださいね」と一声かけて施術してください。
圧の方向と深さのコツ
後頭骨まわりへの拇指圧は、「強く押す」と同時に「正しい方向に圧を入れる」ことです。
基本は、後頭骨のふちから「頭の中心へ向かうような斜め上方向」に、ゆっくりと圧を入れていきます。
真下に押し込むと、ただの痛みになりやすいので注意が必要です。
圧の深さは、お客さんの「イタ気持ちいい」と感じる手前あたりでキープします。
数秒〜十数秒ほど待っていると、ふっと組織がゆるむ瞬間があるので、そのタイミングで圧を抜いていくと、筋肉の防御反応を起こさずに深部まで圧が届くようになりますよ。
首こり改善の施術の流れ
首こりに対する施術の流れを、決めておきましょう。
ここでは、後頭骨まわりから首全体へと進めていく流れです。
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 後頭骨ふちの全体を軽くスキャニング | 拇指でなぞりながら硬さ・圧痛をチェックする |
| 2 | 後頭下筋群へのポイント拇指圧 | 左右1〜3カ所ずつ、呼吸に合わせて静圧でキープ |
| 3 | 首の側面(胸鎖乳突筋周囲)の軽いほぐし | つまみすぎず、表層をなでるようにリリース |
| 4 | 僧帽筋上部〜肩への連続したほぐし | 首こりの原因となる肩の緊張も同時にケア |
| 5 | 最後に後頭骨ふちを再度チェック | 施術前との変化をお客さんと一緒に確認する |
頭痛と眼精疲労に対応する後頭骨まわりのアプローチ戦略
頭痛や眼精疲労へのアプローチでは、緊張型頭痛では後頭下筋群、眼精疲労では後頭骨に加えて側頭部や前頭部の緊張も意識しながら、拇指圧をメインに軽いマッサージを組み合わせていきます。
緊張型頭痛への対応
緊張型頭痛は、首こり・肩こりからくる頭痛のなかでも、セラピストが関わりやすいです。
頭全体を締めつけられるような痛みで、デスクワークの後やストレスが続いたときに出やすいのが特徴です。
このタイプでは、後頭骨まわりの後頭下筋群をゆるめることがポイントになります。
- まずは後頭骨ふちの広い面を、手根や手掌でホールドして安心感をつくる
- その後、拇指圧で後頭下筋群に静かな圧を数十秒ずつキープする
- 首の側面や肩上部も軽くほぐし、頭から肩への血流を促す
眼精疲労へのアプローチ
眼精疲労向けの流れを、分かりやすく整理してみます。
| 部位 | テクニック | ポイント |
|---|---|---|
| 後頭骨ふち | 拇指圧による静圧 | 眼の奥に「じんわり響く」強さで、短時間ずつ |
| 側頭部(こめかみ周辺) | 指腹での円を描くようなマッサージ | 眼精疲労とリンクしやすい側頭筋の緊張をほぐす |
| 前頭部(眉上〜おでこ) | 軽いなでるストローク | 交感神経優位を落ち着かせ、リラックスを誘導 |
| 首前面〜鎖骨周囲 | ソフトなリリース | 静脈・リンパの流れを促し、頭部のうっ血感を軽減 |
首こりと頭痛と眼精疲労を同時に改善する実践メソッドの要点
首こり・頭痛・眼精疲労という、現代のお客さんが抱えやすい不調を同時にケアできる、とてもコスパの高い後頭骨まわり。
大切なのは、「解剖をざっくりイメージしながら」「姿勢とアライメントを確認し」「拇指圧を正しい方向と深さで入れる」という3つの軸を押さえることです。
施術に自信が持てないと感じているセラピストさんも、この後頭骨まわりのメソッドを小さなステップで取り入れていくことで、「自分の手でお客さんのつらさを軽くできた」という確かな手応えを、少しずつ積み重ねていけるはずです。
後頭骨まわりの基本解剖を理解し、首こりや頭痛、眼精疲労の原因と関連部位を見極めることで、お客さん一人ひとりに合った施術が組み立てやすくなります。
姿勢評価や圧痛の確認などの評価ステップを踏み、拇指や拇指圧を用いた安全な指圧マッサージ手順を選択することが重要です。
禁忌や注意点を踏まえたうえで、緊張型頭痛や眼精疲労へのアプローチ、セルフケア指導まで一連で提供できれば、首こり・頭痛・眼精疲労を同時に改善できる実践的なメソッドとして、施術の信頼性と結果が大きく高まります。
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